最近コメダ珈琲店のお皿に盛られたソフトクリームに感動したAID研究センター所長てす。
今回は最新の情報をもとに、ISOBUSを活用した農業機械の開発動向を探ってみたいと思います。
技術項目を分類してみると・・・
ISOBUSを活用した技術は大きく分けて
・セクションコントロール
・可変技術
・作業の自動化
の3つに分類されます。
この中で「セクションコントール」と「可変技術」は、水田作・畑作で実際に導入が進んでいる技術ですが、判断基準はいろいろな情報を整理した「マップ」を用いることを前提しています。
一方「作業の自動化」はあらかじめ決められた順序に合わせて制御を行う「シーケンス制御」という制御方式の導入が必要となりますが、制御の判断基準は「センサーのデータ」が用いられます。現在では飼料作で用いられるロールベーラが最も開発が進んでおり、実用機が販売されています。
セクションコントロール
セクションコントロールは以前もブロードキャスタや播種機の例でご紹介しましたが、Kuhn社ではセクションコントロールに対応したプラウを開発しています。
可変技術
可変技術は衛星画像から生成された生育マップとブロードキャスタを組み合わせた「可変施肥」が最も普及しています。
一方Amazone社ではドローンの画像から雑草の位置を特定したマップを生成し、そのマップをもとに除草剤の「可変散布」を行うブームスプレーヤを開発しています。
作業の自動化
作業の自動化は以前ISOBUS- TIMの記事でもご紹介しましたが、ISOBUSを活用した作業機開発で最も期待される技術です。
Kubota社においてもISOBUS- TIMを活用したロールベーラを開発しています。
今後の課題
今後の課題として
1.現段階のISOBUSを活用した技術は「マップペース」の技術が中心となっており、機械開発に合わせて、地理情報システム(GIS)の手法と連動した新たな「マップ」生成技術の開発が求められる
2.「作業の自動化」を進めるためには、作業に合わせた「シーケンス制御の流れ」と「センサー技術」の技術開発が必要となる
の2点があげられます。