お知らせ ·
AgriBus-Caster に「受信機互換マウントポイント」と「補正情報モニタリング」を追加しました
RTK-GNSS 向けに補正情報を配信する農業情報設計社の NTRIP 配信サービス「AgriBus-Caster」に、2 つの新機能を追加しました。①古い受信機や他社製受信機でも使いやすい「受信機互換マウントポイント」、②補正情報の受信状況を AgriBus-Web 上でグラフ・地図で確認できる「補正情報モニタリング」です。既存の接続設定・料金はそのまま、どなたでも今日からご利用いただけます。
1. 受信機互換マウントポイント (_MSM4 / _LEGACY)
AgriBus-Caster の基準局は最新の RTCM 3.3 形式で補正情報を配信していますが、一部の古い受信機や他社製受信機ではこの形式に対応しきれず、FIX しない・不安定になることがありました。今回、同じ基準局の補正情報を受信機に合わせた形式に変換して配信する 2 つのマウントポイントを追加しました。
| マウントポイント | 配信内容 | 対象となる受信機 |
|---|---|---|
| 従来のマウントポイント (変更なし) | 基準局の出力をそのまま配信 | AgriBus 製品・現行の受信機 (まずはこちら) |
| 「従来名_MSM4」 | 基準局が配信する衛星システム (GPS・GLONASS・Galileo・みちびき・BeiDou) を標準的な MSM4 形式に整理して配信 | RTCM 3.2/3.3 対応だが最新形式 (MSM7 等) で不安定な受信機 |
| 「従来名_LEGACY」 | GPS + GLONASS を旧形式 (RTCM 3.1 世代、1004/1012) に変換して配信 | 旧型の直進アシストキットや古い受信機 (旧型 Trimble 系モジュール搭載機など) |
従来の配信内容に変更はありません。現在正常にご利用中の方は設定変更不要です。
使い方
NTRIP クライアント (受信機側) の設定で、マウントポイント名の末尾に _MSM4 または _LEGACY を付けるだけです。接続先ホスト・ポート・ユーザー ID・パスワードは従来と共通です。
例: マウントポイントが 00001420 の場合 → 00001420_MSM4 / 00001420_LEGACY
選び方の目安:
- まず従来のマウントポイントで接続
- FIX しない・不安定な場合は
_MSM4を試す - それでも改善しない古い受信機は
_LEGACYを試す
マウントポイント名は AgriBus-Web の基準局情報画面「設定」タブにも「マウントポイント(互換性)」(_MSM4)・「マウントポイント(旧型受信機向け)」(_LEGACY) として表示していますので、そのままコピーしてご利用ください。
対象・注意事項
- AgriBus-Caster のすべての基準局でご利用いただけます。追加料金はありません
- ご利用プラン・同時接続数などの利用条件は従来のマウントポイントと共通です (_MSM4 / _LEGACY は同じ基準局の別出力です)
_LEGACYは旧形式の仕様上、GPS と GLONASS のみの配信となります (Galileo・みちびき等は含まれません)- 受信機によっては改善しない場合があります。ご不明な点は受信機の型番を添えてサポートまでお問い合わせください
- 当社以外の基準局を接続されている場合は所定の出力が行われない場合があります (基準局が MSM4 相当の形式のみを配信している場合、
_LEGACYは GPS のみの配信になります。旧形式のみを配信している基準局では_MSM4/_LEGACYは配信されません)
2. 補正情報モニタリング (AgriBus-Web)
AgriBus-Web の基準局情報画面で、補正情報の状態をその場で確認できるようになりました。「FIX しない」「補正が届かない」といったときに、どこに原因があるかをご自身で切り分けられます。
- 接続状態: 基準局 → Caster → トラクター (移動局) の経路図を色分け表示。どの区間で通信が途切れているかが一目でわかります
- 品質グラフ: 信号強度 (C/N0)・衛星数・転送量・更新周期の推移を表示。アンテナ設置環境や通信品質の変化を振り返れます
- 地図: 基準局の位置とトラクターの走行軌跡を表示。軌跡は測位状態 (FIX / FLOAT / 単独) で色分けされ、圃場のどこで精度が落ちたかがわかります
- 接続ログ: 基準局・トラクターそれぞれの接続・切断履歴を表示
履歴は直近 30 日分を保存しているため、「昨日の作業中に調子が悪かった」といった場合の確認にもご利用いただけます。お問い合わせの際も、サポートが同じ情報を参照できるため原因特定が早くなります。
農業情報設計社は農業者の皆様により良い技術をご提供できるよう、引き続き技術開発とサービス向上に取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。